焼肉やステーキ、しゃぶしゃぶなど、さまざまな料理で美味しく食べられる牛肉ですが、部位によって旨味が異なります。

牛肉といえば、カルビが、人気がありますが、他にも美味しい部位があるのです。そこで、今回はランプ、イチボ、リブロースの特徴と魅力について紹介していきます。

ランプの特徴と魅力

ランプとは、牛の腰からお尻の部分にある赤身の肉のことです。

人気と注目度が上昇中

以前高級な牛肉といえば、脂がのった霜降り肉がメインでした。しかし、健康志向の高まりから、赤身肉の注目度が高まったのです。

脂肪を燃焼しやすい体を作るためには、動物性のタンパク質を補う必要があり、脂肪分の少ない赤身肉が女性を中心に食べられるようになったのです。

赤身の部位は他にもありますが、ランプは肉質がやわらかく食べやすいことから、人気が出てきました。

ランプの特徴と魅力

肉質はきめが細かく、やわらかいのが特徴でうっすらと脂が入っていますが脂もクセが少ないので、体型を気にする人にもおすすめです。

ランプを美味しく食べるにはステーキや、焼き肉、ローストビーフなど、そのまま焼いて食べるのが最もその魅力を味わえる食べ方です。

焼肉で食べるときは、表面をさっと焼いてレアで、厚切りステーキの場合は、焼き肉より少ししっかりめに火を通すのがコツになります。

味付けも、肉本来の旨味を味わうために、シンプルに塩コショウやわさび醤油で食べるのがおすすめです。

イチボの特徴と魅力

イチボとは、牛のお尻の部分の肉のことを言います。1頭の牛からごくわずかしか取れないため、牛肉の中でも希少部位に該当します。

低カロリーでヘルシー

牛肉は部位ごとにカロリーが異なりますが、イチボは100gあたり、234kcalです。よくステーキとして食べられている、肩ロースが410kcal、サーロインが498kcalですので、いかにイチボが低カロリーであるかがわかるでしょう。

しかも肉質がやわらかいので、食べやすいのも魅力です。また、同じイチボでもさらに部位によって、肉質にも違いがあります。

イチボは長方形の形をしていますが、頭のほうは硬め、お尻のほうにいくほどに、肉質も柔らかくなっていきます。

おいしい食べ方

イチボを美味しく食べるには、ステーキで食べるのが最適です。ステーキにすることによって、イチボ食感がよくなり、肉の味を存分に堪能できるようになるでしょう。

より美味しく食べるためには、焼き方にもコツがあります。フライパンにイチボを入れる前に、フライパンをよく温めておくようにします。

温めたフライパンにイチボを入れたら、肉から脂が出てきますので、出てきた脂をキッチンペーパーを使ってこまめに取り除きましょう。

最初は中火で焼いて、焼いているときの音が変わってきたら、弱火に変えて中心部までじっくりと火を通します。

十分焦げ目がついてきたら、裏返して両面を同じように焼きます。

リブロースの特徴と魅力

リブロースとは、肩ロースとサーロインの間くらいにある肉の部位のことです。ロースの部分の中でも、もっとも肉質が細かく、霜降りになりやすい部位になります。

高級牛肉といえば、霜降り肉を思いつく人も多いですが、霜降り肉として出回っている部位の多くが、このリブロースになります。

リブロースの部分は牛が体を動かしてもあまり動かさない部分ですので、身もやわらかく、適度な脂がのっているのです。

赤身と脂肪分のバランスが良く、旨味も強いので贈答用としても人気が高いです。

リブロースの美味しい食べ方

旨味が強いので、どのような料理にしても美味しく食べられます。リブロース本来の味を楽しむなら、ステーキ、ローストビーフなどがおすすめです。

他にも、すき焼きやしゃぶしゃぶといった鍋料理に使用すると、リブロースから出る美味しい出汁で、スープの味も美味しくなるのです。

牛肉の部位について、それぞれの魅力や特徴を知ることで、牛肉を味わう楽しみも広がってきます。

牛タンの特徴と魅力

牛タンは、その名の通り牛の舌。先端部分や裏側などのカタイ部分を除いて、焼いて食べるのが一般的ですね。

仙台の牛たん焼きが有名です。戦後の仙台が発祥で、日本人の味覚に合うような「牛たん焼き」や「テールスープ」などが発明されたそうです。

お店で出されたり売られている牛タンは、じつはオーストラリア産など外国産の牛タンがほとんどなんですよ。

タンパク質、脂質、ビタミン類、ナイアシンなど栄養豊富。カロリーはカルビの半分ほどなので、じつはヘルシーでもあるお肉なんです。

独特な甘みや噛みごたえが合って、ファンも多いですよね。

牛タンの美味しい食べ方

家でフライパンで焼く場合は、強火で油は少なめに。強火だと表面のタンパク質が固められて、肉汁を閉じ込められるんです。

すぐには裏返さず、表面がキツネ色=うっすら焦げ目がついてから返しましょう。

バーベキューや七輪の炭火で焼く場合でも、裏返すタイミングは同じです。

お好みにあわせて、七味やコショウなどをかけて食べてください。

とはいえ…やはり牛タンはお店で食べるのが最高に美味しいです。私も仙台で食べた牛タンのおいしさが忘れられません。

先日も友人と「仙台で食べた牛たん美味しかった」と思い出話をしていたほどです…(笑)。

みなさんも、機会があればぜひ本場仙台の牛タンを、お店で食べてみてください!