国産の牛肉だけでなく、外国産の牛肉を食べる機会も多々あります。日本でよく食べられているのが、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ産の牛肉です。
海外産の牛肉にも、それぞれの持つ魅力や特徴がありますので、それについて詳しく解説していきます。
目次
オーストラリアの牛肉の特徴・魅力
オーストラリア産牛肉は、オージービーフと呼ばれスーパーでも販売されているのを目にします。
オーストラリア産牛肉の特徴
オーストラリアといえば日本の21倍もの広大な国土を持っていますので、牧場の規模についても日本よりもはるかにスケールが大きいのです。
そのような広大な牧場にて、のびのびと牛が飼育されており、牧草のみを食べて育ちますので、その肉は赤身が多く脂質が少ないと言われています。
そのため、脂肪分が少なくカロリーも低くヘルシーですが、肉質が少し硬めになっています。
オージービーフの魅力
オージービーフの魅力は赤身の旨味を存分に味わえることと、栄養価が高いことでしょう。
良質のタンパク質をたっぷりと含みながら、脂質が少なく低カロリーですので、健康志向の人やダイエットしている人におすすめです。
さらには、脂肪の燃焼を助けてくれるカルニチン、血液を作るもとになるヘム鉄、細胞の新陳代謝を促進してくれる亜鉛、疲労回復に効果的なビタミンBといった、栄養も含まれているのです。
ニュージーランドの牛肉の特徴・魅力
ニュージーランド牛肉は、ヘルシーで美味しいと評判の高い牛肉です。
ニュージーランド牛肉の特徴
自然豊かな環境に恵まれているニュージーランドは、国土の半分以上を牧場が占めています。
穏やかな気候と広大な山脈、豊かな森林、澄んだ水といった環境でのびのびと牛が飼育されているのです。
しかも、自然環境に恵まれた場所で育った牧草は栄養も満点。それらをエサにしている牛たちもたっぷりと栄養補給しています。
安全性が高いのもうれしい点です。ニュージーランドの牛肉輸出量は、世界第6位なのですが、口蹄疫やBSEといった深刻な病気が発生したことが過去に一度もありません。
ニュージーランドが島国であること、徹底した食肉検査システムなどが牛肉の安全性を保っていますので、私たちも安心して牛肉を食べられるのです。
ニュージーランド牛肉の特徴
豊かな自然に囲まれてのびのびと育った牛の肉は、低脂肪、低カロリー、低悪玉コレステロールと、ヘルシーなのです。
和牛と比較してみると、カロリーは約60%、脂質は約40%ダウン、鉄分は3倍多く含まれています。
さらには、血液サラサラ効果が期待できるオメガ3脂肪酸、亜鉛、ビタミンなども含んでいるのです。肉質は少し硬めですが、噛めば噛むほどに肉の旨味が口いっぱいに広がります。
アメリカの牛肉の特徴・魅力
ステーキ点でもよく使われているアメリカ産の牛肉の特徴、魅力についてみていきましょう。
アメリカ産牛肉の特徴
アメリカ産の牛肉と一口にいっても、さまざまな種類があるのです。数ある品種の中でも、特に美味しいと評判なのがアンガス種です。全身が黒い毛でおおわれているのが特徴で、成長が速いため飼育しやすいのです。
肉質は柔らかくジューシーであることから、霜降り肉を好む日本人にもウケがいいのです。
ショートホーン種も、上質の肉として世界的に評価されている牛肉です。乳牛としても使われている利便性の高い品種であり、日本で食べられている和牛の種類の中には、このショートホーンと交配させて作られたものがあります。
アメリカ牛肉の魅力
アメリカ産の牛肉も、オーストラリアやニュージーランドの牛肉と同様に赤身が多く、ヘルシーなのが特徴です。
良質のタンパク質、鉄分、亜鉛、ビタミンB群、必須アミノ酸をバランスよく含んでいるだけでなく、脂肪分も少なめです。
しかも、和牛と比べて値段が安いこともうれしい点です。牛肉と聞くと肉の中でも価格が高いのですが、アメリカ産牛肉は比較的値段が手ごろです。
そのため、レストランでもコストを抑えるためにアメリカ産の牛肉が良く使われていますし、お店でも求めやすい値段で提供されています。